それでは、理想の形に近づけていくために、
それぞれの指を順を追ってご説明したいと思います。
重ねてお話いたしますが、
弓の持ち方は、皆必ず同じになることはありません。
それぞれの手の大きさ・形にあったものにしなければ
むしろ不自然になりますので、
あくまで、最終的には先生なり、知識のある方と決めていくべきです。
とはいえ、手の大きさ等に関係なく、
「こうした方が良い」ということがいくつかありますので、
それは守って頂けると良いかと思います。
では、まず親指についてご説明いたします。
親指で大切なことは、「理想の形」で載せた写真のように、
自然なクの字のカーブを描くことです。
弓を持った際に、関節が伸びて反ってしまってはいけません。
必ず、クの字に関節を柔らかくしておくことが大切です。
伸びて反ってしまうと、微妙な力加減など
細かい動作がほぼ不可能となります。
それでは、親指はどこに当てるか。
写真のように、フロッグと指当ての間に木が出ているところに
親指を当てます。
そして、親指を当てる際に、
必ず、指の腹ではなく、指の頭で
真上から当てることが大切です。
親指の腹を弓に当ててしまうと、
必ず関節が伸びてしまいます。
初めは弓を落としそうに感じるかもしれませんが、
しばらくそれで慣れれば、その感じも落ち着くはずです。
弓を持つ上で、親指は非常に重要ですので、
早めに良いクセをつけるようにいたしましょう。