
憧れのオーボエを吹いてみたい。でも近くに教室がない——。
オーボエは「世界一難しい木管楽器」としてギネスに認定された楽器です。しかもオーボエ教室はピアノやサックスと比べて圧倒的に少なく、東京のベッドタウンでも専門で教えてくれる教室は数えるほど。地方ならなおさらです。
そこで当サイト編集部では、独学の定番として名前が挙がる「初心者向けオーボエ教本&DVD 3弾セット」について、教材の内容・カリキュラム・費用を徹底調査しました。
結論から言うと、オーボエ独学の最大の壁である「最初の音が出るまで」を越える手段としては、現状これ以上の選択肢は見当たりません。吹奏楽部でオーボエを担当する中高生ですら、顧問の先生やオーボエの先輩から教われる環境はまれです。日本で唯一のオーボエを体系的に学べる動画教材なので、探り探りの独学よりも効率よく本格的に学べる内容になっています。
ただし、調査の過程で「ここは注意が必要」と感じた点もありました。良い点も気になる点も包み隠さずお伝えしますので、オーボエを始めたいけど一歩踏み出せない方の参考にしてください。
この教材が「事実上唯一の選択肢」である理由
オーボエを独学する場合の選択肢を3つ比較しました。
| 方法 | 費用 | 調査して分かったこと |
|---|---|---|
| 教則本のみ | 2,000〜3,000円 | 音の出し方(アンブシュア・息の圧力)が文字と写真では伝わらない |
| YouTube | 無料 | 断片的で順番がバラバラ。リードの扱いを体系的に教える動画がない |
| 教本&DVD 3弾セット | 36,080円(税込) | 組み立て→音出し→曲まで順番に進む。プロの手元と口元がアップで見られる |
サックスやピアノの教材は選択肢が豊富ですが、オーボエはそもそも吹ける人が少ない楽器。動画で体系的に学べるオーボエ教材は調べた限りこれしかなく、「日本に一つの本格的な動画付きオーボエ教材」という説明は誇張ではありませんでした。指導するのはウィーンで活躍したオーボエ奏者の佐藤亮一先生です。
教材セットの内容
セット内容は以下の通りです。
DVD版のほかにオンライン視聴版もあり、スマホでも見られます。それぞれ向き不向きがあるので整理しておきます。
DVD版が向く人:ネット環境や通信量を気にせず練習したい人。早送り・巻き戻しがしやすいDVDプレーヤーがあるとさらに快適です。
オンライン視聴版が向く人:スマホやパソコンで場所を選ばず見たい人。見たい箇所への移動が簡単で、価格も少しお得です。
第1弾:最大の壁「最初の音出し」を動画で越える
オーボエ最大の壁は、間違いなく最初の音出しです。2枚のリードを震わせて音を出すダブルリードという構造上、正しいくわえ方と息の圧力が分からないと、音がかすれるか、全く鳴りません。
DVDでは佐藤先生が口の形(アンブシュア)を実際に見せながら解説します。
最初に変な癖がつくと後から直すのが大変な楽器なので、プロの口元や息遣いを繰り返し確認できるのは、教則本では得られない動画教材ならではの価値です。
また第1弾では曲にはまだ入らず、リードの選び方(第2章)、手を痛めたときの対応、楽器が抜けなくなったときの対処法など、練習を始めたら必ずつまずくポイントを先回りして教えてくれる構成になっています。初心者への配慮が行き届いたカリキュラムです。
第2弾・第3弾:誰もが知る名曲で練習が進む
この教材の構成で良いのは、退屈な基礎練習だけを延々やらされるのではなく、誰もが知っている名曲を課題曲として練習が進むことです。この教材で吹けるようになる曲は以下の通りです。
- ペール・ギュント組曲より「朝」(グリーグ)
- くるみ割り人形より「花のワルツ」(チャイコフスキー)
- 惑星より「木星(ジュピター)」(ホルスト)
- きらきら星
- 練習曲 No.1(ヒンケ)
- 新世界より「遠き山に日は落ちて」(ドヴォルザーク)
- G線上のアリア(バッハ)
- バレエ組曲「白鳥」より「情景」(チャイコフスキー)
- 交響曲第9番「グレート」より(シューベルト)
- セレナーデ(シューベルト)
オーケストラでオーボエが主役を張る曲ばかりで、「あの旋律を自分で吹く」ためのラインナップです。知っている曲で練習できるのは張り合いがあり、挫折しにくいカリキュラム設計と言えます。
調査して分かった注意点
ここは包み隠さず書きます。
リードは別途購入が必要です。選び方自体は第1弾の第2章で説明されていますが、リードは消耗品で個体差も大きく、初心者が最初に迷いやすいポイントです。当サイトのオーボエ初心者のリードの選び方もあわせて参考にしてください。
第2弾以降は簡単ではありません。「朝」や「花のワルツ」など、音が大きく飛ぶ曲はやはり難所です。世界中で演奏されてきた名曲ですから、それなりのハードルがあるのは当然です。ただ、教則本と違って「プロの正解」が動画で示されるので、先生の音に近づくまで繰り返し真似をするという練習の道筋がはっきりしています。独学で一番つらい「正解が分からないまま練習する」状態にならない点が、この教材の本質的な価値です。
楽器本体は含まれません。これから楽器を用意する方は、先にオーボエの値段と選び方をご覧ください。
教室に通う場合との費用比較
オーボエ教室のレッスン料は、大手の椿音楽教室で1回60分5,900円(月1回コース)です。この動画教材は46回分のレッスンに相当するボリュームがあるため、同じ回数を教室で受講するとレッスン代だけで約27万円になります。
| 教本&DVD 3弾セット | 音楽教室(46回換算) | |
|---|---|---|
| 費用 | 税込 36,080円(買い切り) | 約271,400円+入会金等 |
| 進め方 | 好きな時間に何度でも再生 | 決まった日時に通う |
| 講師 | 佐藤亮一先生(映像) | 教室の講師(対面) |
| 向く人 | 自分のペースで進めたい人、近くに教室がない人 | その場で直してほしい人 |
対面で直接指導してもらえるのは教室の大きな利点なので、通える環境にある方は教室も検討する価値があります。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめできるのは、近くにオーボエ教室がない人、自分のペースで練習したい人、憧れの名曲を目標に練習したい人、教室に通う費用を抑えたい人です。
逆に、対面でその場で指摘してもらわないと不安な人や、クラシックの名曲に興味がない人には向きません。
よくある質問
Q. 楽譜が読めなくても大丈夫?
動画で先生の運指と音を確認しながら真似して進める構成なので、楽譜が苦手な方でも始めやすくなっています。楽譜の基礎を並行して学びたい方は楽譜の読み方もどうぞ。
Q. 楽器を持っていなくても始められる?
教材に楽器は含まれません。入門用オーボエは15万〜25万円程度が目安です。詳しくはオーボエの値段と選び方をどうぞ。
Q. リードはどうすればいい?
リードは消耗品で別途必要です。選び方はオーボエ初心者のリードの選び方を参考にしてください。
まとめ:オーボエの独学はこの教材があれば現実的
「世界一難しい楽器」という言葉に怯まなくて大丈夫です。難しいのは事実ですが、プロの正しいお手本を何度でも見られる環境があれば、独学でも名曲は吹けるようになります。調査した限り、その環境を自宅に作れる教材は現状これだけです。
教材の詳細や実際のレッスン動画のサンプル、受講者の感想は公式ページで確認できます。
⇒ 初心者向けオーボエ教本&DVD 3弾セットについて詳しく見る
あわせて読みたい
この教材の課題曲について、曲の背景やオーボエでの聴きどころを個別に解説しています。練習前に聴き込んでおくと上達が早くなります。
- ペール・ギュント組曲より「朝」(グリーグ)
- くるみ割り人形より「花のワルツ」(チャイコフスキー)
- 惑星より「木星(ジュピター)」(ホルスト)
- きらきら星
- 練習曲 No.1(ヒンケ)
- 新世界より「遠き山に日は落ちて」(ドヴォルザーク)
- G線上のアリア(バッハ)
- バレエ組曲「白鳥」より「情景」(チャイコフスキー)
- 交響曲第9番「グレート」より(シューベルト)
- セレナーデ(シューベルト)
オーボエを始めるかまだ迷っている方はこちらもどうぞ。





