中古アルトサックスはお得?
中古は新品の5〜7割程度の価格で手に入り、うまく選べば非常にお得です。ただし初心者だけで判断するのはおすすめしません。チェックすべきはパッドの状態(交換時期なら数万円かかる)、キイの曲がり、管体の凹み・はんだ割れなどで、見た目では分かりにくいからです。
買うなら、調整済み・保証付きで販売する管楽器専門店の中古を選んでください。フリマアプリの個人間取引は、届いてすぐ調整に2〜3万円かかることを織り込んで検討する必要があります。
本体以外にかかる費用も忘れずに
アルトサックスは本体以外にも継続的な費用がかかります。予算計画に入れておきましょう。
| 項目 |
費用の目安 |
備考 |
| リード |
1箱3,000〜4,000円程度 |
消耗品。月数枚ペースで消費 |
| マウスピース |
5,000円〜3万円 |
付属品から替えると音が激変する重要パーツ |
| ストラップ・スワブ等 |
数千円 |
最初にまとめて揃える |
| 定期調整 |
年5,000円〜2万円程度 |
年1回が目安 |
マウスピース選びは音色への影響が本体並みに大きいので、アルトサックスのマウスピースの選び方もあわせてご覧ください。
後悔しない選び方 4つのチェックポイント
1. 予算は「本体+3万円」で考える。上の表の周辺費用を含めて計画すると、購入後に慌てません。
2. 実績あるメーカーから選ぶ。ヤマハ・ジュピター・アンティグア・ヤナギサワ・セルマーなど、リペアが受けられるブランドが安心です。
3. できれば試奏、できなければ調整済み保証付き。ネット購入自体は問題ありませんが、「調整済み」「初期不良保証」の表記を必ず確認しましょう。
4. アルトから始める。サックスにはソプラノからバリトンまで種類がありますが、教材・楽譜・教室が最も充実しているのはアルトです。種類ごとの違いはバリトン・テナー・アルトサックスの違いで解説しています。
どこで買う?購入場所ごとの比較
同じ楽器でも、どこで買うかによって価格と安心感のバランスが変わります。
| 購入場所 |
価格 |
安心感 |
向いている人 |
| 楽器店(実店舗) |
定価〜やや割引 |
◎ 試奏・調整・相談すべて可 |
初めての1本を確実に選びたい人 |
| 楽器店のオンラインストア |
割引あり |
○ 調整済み・保証付きが多い |
近くに店舗がない人 |
| 大手ECサイト |
安い |
△ 出品者次第。調整状態を要確認 |
価格重視・保証表記を確認できる人 |
| 中古専門店 |
新品の5〜7割 |
○ 整備済み・保証付き |
予算を抑えつつ品質も欲しい人 |
| フリマ・オークション |
最安 |
× 状態不明。調整費前提で |
目利きできる経験者 |
初めての1本なら、実店舗か楽器店系オンラインストアをおすすめします。購入後の調整で頼れる「かかりつけの楽器店」ができることは、価格差以上の価値があります。
予算別・タイプ別のおすすめプラン
読者の方からよくいただく状況別に、現実的なプランを3つ用意しました。
プランA:とにかく試したい(予算5万円以下)。返品保証付きの激安モデル+教則本。音が出る楽しさを確かめる期間と割り切り、続けると決めたらスタンダードクラスに買い替える前提で。レンタルサービス(月数千円)でヤマハ等を借りるのも、実は同予算で品質を確保できる賢い手です。
プランB:本気で始める大人の趣味(予算15万円前後)。ヤマハYAS-280などの入門定番+マウスピース・リード・スタンド等で3万円。当サイトが最もおすすめする構成です。楽器の品質で悩まされることがなく、練習に集中できます。
プランC:一生モノを最初から(予算30万円以上)。ヤナギサワやヤマハ上位機種、憧れがあるならセルマー。必ず試奏して、可能なら経験者に同行してもらいましょう。良い楽器は上達のモチベーションそのものになります。
値段に関するよくある勘違い
「高い楽器ほど良い音が出る」→半分だけ本当。楽器のポテンシャルは上がりますが、音色を作るのは奏者の息とアンブシュアです。10万円の楽器を吹きこなす人は、100万円の楽器がなくても良い音を出します。音色の作り方はサックスの音色の特徴と改善方法で詳しく解説しています。
「初心者用の安い楽器で十分」→限度がある。2〜3万円クラスは「音程が合わない個体」に当たるリスクがあり、初心者ほどそれに気づけません。上達しない原因が楽器にある、という状態が一番もったいないのです。
「中古はやめたほうがいい」→買う場所次第。整備済み保証付きの中古専門店なら、新品スタンダードクラスと同等の安心感で2〜3割安く買えます。避けるべきは「状態不明の個人間取引」だけです。
楽器を買ったら:独学でも吹けるようになる?
楽器を用意したら、次は練習方法です。サックスは独学でも始めやすい楽器ですが、アンブシュア(口の形)と息の使い方は映像でプロのお手本を見るのが一番の近道です。当サイトでは、初心者向けアルトサックス講座のDVD教材を実際に購入して試した記事を公開しています。教室に通わず自宅で練習したい方は参考にしてください。
▶ サックス奏者 吉野ミユキ先生のDVD教材を買ってみた感想・口コミ
よくある質問
Q. 結局、初心者はいくらのを買えばいい?
迷ったら10万円前後の実績メーカー入門モデル(ヤマハYAS-280が代表格)です。「お試し」なら激安モデルもありですが、返品保証と調整済み表記を必ず確認してください。
Q. レンタルという選択肢は?
月数千円で借りられる楽器レンタルサービスもあり、「続くか不安」な方の最初の数ヶ月には合理的です。ただし長期になるほど購入より割高になります。
Q. 子どもの吹奏楽部用に買うなら?
まず学校の備品で始めて、続ける意思が固まってからスタンダードクラスを検討するのが定石です。
Q. 値段は今後下がりますか?買い時は?
近年は原材料費や輸送費の上昇で、管楽器は全体に値上がり傾向が続いています。「モデルチェンジ待ち」で安くなることも少ないため、始めたい気持ちがあるときが買い時、というのが正直なところです。予算が合わなければ整備済み中古やレンタルでまず始めるのが賢明です。
Q. 色(ラッカーの種類)で音は変わりますか?
ゴールドラッカー、銀メッキなど仕上げによって音の傾向がわずかに変わると言われますが、初心者が体感できる差ではありません。見た目の好みで選んで大丈夫です。好きな見た目の楽器は練習量を増やしてくれるので、これは案外まじめな選定基準です。
まとめ
アルトサックスの値段は2万円から100万円超まで幅がありますが、価格差の正体は「音程の正確さ」と「吹きやすさ」です。初心者こそ楽器の品質に助けられる場面が多いため、可能なら10万円前後の実績メーカー入門モデルを、予算優先なら保証付きの激安モデルを。本体以外に3万円程度の周辺費用と年1回の調整費も見込んでおけば、購入後に慌てることはありません。あとは思い切り練習して、あの艶のある音色を自分のものにしてください。
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