バイオリンの歴史と起源をわかりやすく解説!誕生からストラディバリまで

バイオリンはクラシック音楽を代表する楽器ですが、その歴史は500年近くに及びます。16世紀のイタリアで生まれ、数多くの天才的な製作者と演奏家によって磨かれ続けてきたバイオリンは、現代においても基本的な形がほとんど変わっていない完成度の高い楽器です。

この記事では、バイオリンの起源から現代に至るまでの歴史をわかりやすくご紹介します。

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バイオリン誕生以前はどうだった?擦弦楽器の起源

弦を弓で擦って音を出す「擦弦楽器」の歴史は古く、中央アジアや中東の地域で紀元前から存在していたとされています。ヨーロッパには中世に「フィドル」と呼ばれる楽器が普及しており、これがバイオリンの直接的な祖先のひとつとされています。

15世紀頃にはイタリアやスペインで「ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)」という弦楽器が貴族の間で流行しました。ヴィオールはフレット付きで柔らかな音色を持ちましたが、野外演奏や踊りの伴奏には音量が足りないという課題がありました。この課題を解決するべく改良されたのが、現代のバイオリンの原型です。

16世紀イタリアに、バイオリンの誕生!

現代に通じるバイオリンの原型は、16世紀前半のイタリア北部(ブレシア・クレモナ地方)で生まれたとされています。最も古いバイオリン製作者として名前が挙がるのは、ブレシアのガスパロ・ダ・サロ(1540〜1609)とジョヴァンニ・パオロ・マッジーニ(1580〜1632)です。

1550年代にはクレモナでアンドレア・アマティ(1505頃〜1577)がバイオリンを製作したと記録されており、彼の作品が現存する最古のバイオリンのひとつとされています。アマティが確立した製作の様式は一族に受け継がれ、クレモナはバイオリン製作の聖地となっていきます。

アマティ一族とクレモナの隆盛

アンドレア・アマティから始まるアマティ一族は、バイオリン製作の技術を次々と発展させました。特に孫のニコロ・アマティ(1596〜1684)は音量の大きな楽器を作り上げ、多くの弟子を育てました。ニコロの弟子の中から後世に最も大きな影響を与えた2人の製作者が生まれます。

黄金期は、あの有名な「ストラディバリウス」と「グァルネリ」

17世紀末から18世紀初頭にかけて、クレモナのバイオリン製作は空前の黄金期を迎えます。その中心にいたのがアントニオ・ストラディバリ(1644〜1737)バルトロメオ・ジュゼッペ・グァルネリ(デル・ジェス、1698〜1744)です。

ストラディバリウス

ストラディバリが製作した楽器は「ストラディバリウス」と呼ばれ、現在も世界最高峰のバイオリンとして評価されています。生涯で約1,100本の楽器を製作し、そのうち約650本が現存しているとされます。音色の豊かさ・音量・反応の良さは現代の楽器をもってしても超えられないと言われ、著名な演奏家が演奏会で使用します。現在の市場価格は数億円〜十数億円に達するものもあります。たまにテレビ番組などで取り上げられるので「ストラディバリウス」という名前は聞いたことがある人が多いですよね!

グァルネリ・デル・ジェス

ストラディバリと並び称されるグァルネリ・デル・ジェスの楽器は、より力強く深みのある音色が特徴です。ニコロ・パガニーニが愛用した「カノン」はグァルネリ製として有名で、現代でも多くのプロ奏者がグァルネリを愛奏しています。

バロック・古典派時代に、演奏スタイルが確立される

17〜18世紀のバロック時代は、バイオリン音楽が大きく発展した時代です。アルカンジェロ・コレッリ、アントニオ・ヴィヴァルディ、ヨハン・セバスティアン・バッハらが多数のバイオリン作品を残しました。ヴィヴァルディの「四季」やバッハの「シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番)」は今日でも最重要レパートリーです。

古典派の時代にはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトやルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンがバイオリン協奏曲・ソナタを作曲し、バイオリンの表現の幅をさらに広げました。この時代にチンレスト(あご当て)が発明され、演奏技術が飛躍的に向上しました。

19世紀はロマン派とヴィルトゥオーゾの時代

19世紀はバイオリンの超絶技巧が競われた時代です。ニコロ・パガニーニ(1782〜1840)は当時誰も演奏できないとされた技巧を披露し、「悪魔に魂を売った男」とまで言われました。パガニーニの登場はバイオリン奏法の可能性を大きく広げ、後世の演奏家・作曲家に多大な影響を与えました。

作曲面では、フェリックス・メンデルスゾーン、ヨハネス・ブラームス、ピョートル・チャイコフスキー、アントニン・ドヴォルザークらが名高いバイオリン協奏曲を書き上げ、これらは今日でもコンサートのメインプログラムとして演奏されています。

バイオリンの歴史年表

時代・年代 できごと
16世紀前半 イタリア北部(クレモナ・ブレシア)でバイオリンの原型が誕生
1550年代 アンドレア・アマティがクレモナでバイオリンを製作。現存最古の作品
17世紀 バロック時代。コレッリ・ヴィヴァルディ・バッハらがバイオリン音楽を大発展させる
1700年前後 ストラディバリ・グァルネリがクレモナで活躍。バイオリン製作の黄金期
18世紀後半 古典派時代。チンレストが発明され演奏技術が向上。モーツァルト・ベートーヴェンが名作を残す
19世紀前半 パガニーニが超絶技巧を披露。ロマン派の協奏曲が多数作曲される
19世紀後半 ブラームス・チャイコフスキー・ドヴォルザークのバイオリン協奏曲が誕生
20世紀 ハイフェッツ・オイストラフ・メニューインら伝説的演奏家が活躍。現代音楽へも拡張
現代 クラシック・ジャズ・ポップス・映画音楽など幅広いジャンルで活躍

現代のバイオリン

20世紀にはヤッシャ・ハイフェッツ、ダヴィッド・オイストラフ、ヨーゼフ・シゲティ、イェフディ・メニューインといった伝説的演奏家が次々と登場し、バイオリンの演奏水準を空前の高みに引き上げました。現代では五嶋みどり、庄司紗矢香、ヒラリー・ハーンなど世界的な日本人・国際的演奏家も多く活躍しています。

楽器の製作技術も進化し続けており、カーボンファイバー製の弓や電子バイオリンなど新素材・新技術が取り入れられています。一方で、クレモナのバイオリン製作の伝統は今もユネスコの無形文化遺産として保護されており、世界中の製作者が今なおその技術の習得を目指してクレモナを訪れます。

まとめ

バイオリンは16世紀のイタリアで生まれ、アマティ・ストラディバリ・グァルネリらの名工によって完成の域に達しました。バッハ・モーツァルト・パガニーニ・チャイコフスキーといった時代の天才たちに愛され、500年近くの歴史を経た今もほぼ同じ形で演奏され続けている楽器です。その歴史を知ることで、バイオリンの音色の背景にある深い文化的な重みが感じられ、練習へのモチベーションもいっそう高まるはずです。

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収録曲

  • きらきら星
  • 第九 歓びの歌
  • アメイジング・グレイス
  • 見上げてごらん夜の星を
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  • カノン
  • 誰も寝てはならぬ
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