
「アメイジング・グレイス」——あの荘厳で美しいメロディをバイオリンで弾きたいと思ったことはないでしょうか。讃美歌として世界中で愛されているこの曲は、バイオリンの温かみのある音色と非常に相性が良く、弾けるようになったときの感動も格別です。
私が初めてアメイジング・グレイスを通して弾けたとき、バイオリンの音色がこんなにも歌うように響くのかと改めて感動しました。シンプルなメロディだからこそ、一音一音の音色と表現が際立ちます。「きれいな音で弾く」という意識が自然と高まる曲でもあります。
この記事では、アメイジング・グレイスをバイオリンで弾けるようになるための練習方法を、初心者の方でも実践できるよう丁寧に解説します。
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「アメイジング・グレイス」はどんな曲?
アメイジング・グレイス(Amazing Grace)は、1779年にイギリスの牧師ジョン・ニュートンが作詞した讃美歌です。かつて奴隷貿易に関わっていたニュートンが信仰に目覚め、神の恵みへの感謝を歌った詩に後からメロディが付けられました。
現在最も広く歌われているメロディは19世紀のアメリカ民謡を基にしたもので、スコットランド・アイルランドの伝統音楽の影響も受けています。葬儀・追悼式典・卒業式など様々な場面で演奏され、世界で最も広く知られる英語の讃美歌のひとつです。
バイオリンで演奏されることも多く、ケルティック音楽・クラシック・ジャズ・ポップスと幅広いアレンジが存在します。
「アメイジング・グレイス」の難易度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調性 | ト長調(G major)が一般的。♯1つ(ファ♯) |
| 拍子 | 3/4拍子(ワルツのリズム) |
| 使用ポジション | 第1ポジションのみ(初心者版) |
| 主に使う弦 | G線・D線・A線 |
| テンポ | ゆっくりとした荘厳なテンポ。初心者に優しい |
| 技術的な難所 | 3拍子のリズム感・G線の鳴らし方・フレーズの歌わせ方 |
テンポがゆっくりで音数も少ないため、バイオリン初心者でも取り組みやすい曲です。ただし、3拍子のリズムと「G線(最低弦)を豊かに鳴らす」技術は少し慣れが必要です。歓びの歌やきらきら星の次のステップとして適しています。
3拍子の感覚を身につけることが最重要
アメイジング・グレイスは3/4拍子(1小節に4分音符が3つ)の曲です。きらきら星や歓びの歌は4拍子だったので、3拍子に慣れていない初心者にとってここが最初のハードルになります。
3拍子の感覚を体に入れるために、演奏前にメトロノームを使って「1・2・3、1・2・3」と声に出しながらリズムを叩いてみましょう。1拍目に軽くアクセントを付けて「1・2・3、1・2・3」というワルツの流れを体で感じることが大切です。アメイジング・グレイスはテンポが遅いため、3拍子の流れをつかみやすい曲でもあります。
アメイジング・グレイスの指使い(運指)
ト長調(G major)・第1ポジションでの基本的な指使いです。
| 音名 | 弦 | 指番号 | メモ |
|---|---|---|---|
| ソ(G) | G線 | 開放弦(0) | 何も押さえない・最低弦 |
| ラ(A) | G線 | 1指 | 人差し指 |
| シ(B) | G線 | 2指(高め) | 中指 |
| ド(C) | G線 | 3指 | 薬指 |
| レ(D) | D線 | 開放弦(0) | 何も押さえない |
| ミ(E) | D線 | 1指 | 人差し指 |
| ファ♯(F#) | D線 | 2指(高め) | 中指・全音 |
| ソ(G高) | D線 | 3指 | 薬指 |
アメイジング・グレイスはG線(最低弦)から始まるのが特徴です。冒頭の「ソ・ド・ミ・ド・ミ・レ」という流れでは、G線の開放弦→G線3指→D線1指という動きが続きます。G線は他の弦より弓圧と弓速の調整が難しいため、G線の音を安定して出す練習が特に重要です。
G線を美しく鳴らすためのコツ
アメイジング・グレイスの冒頭はG線(最低弦)が多く登場します。G線は弦が太く張力が強いため、他の弦より少し重い弓圧と、やや遅めの弓スピードで弾くのがポイントです。
G線で音がかすれる場合は弓圧が足りていません。弓の重みを自然に弦に乗せるイメージで、腕の重さを使って弾くと豊かな音が出やすくなります。逆に力で押しすぎると音が割れるので、適度なバランスを探しながら練習しましょう。
G線は「バイオリンで最も深みのある音色が出る弦」です。アメイジング・グレイスの荘厳な雰囲気はG線の音色によって生まれます。G線を豊かに鳴らせるようになると、曲全体の表現力が大きく変わります。
アメイジング・グレイスの練習方法
アメイジング・グレイスの練習方法を紹介しますが、先に言っておくと文字で見ても初心者からしたらさっぱりわからないと思います。バイオリン教室に通ったらこんな感じで手順を踏んで練習していくことになりますが、それはあくまでも先生が目の前で演奏をしてくれて、それを目と耳で学び取ることができるから弾けるようになるんです。
なので、文字を読んでもわからなければ、このページでも紹介している、動画の教材を手に入れてしまった方が明らかに独学でやるよりも早いです。大人になってから趣味でバイオリンを始めるならば、正直なところ基礎練習などを繰り返しているよりも早く曲が弾けるようになりたいですよね。この動画教材にはアメイジング・グレイスも練習曲として入っているので、ステップを踏まなくてもすぐに引きたければ動画でその部分を見て教材と見比べながら自分のペースで進めちゃって良いんです。どう考えてもこちらの方が上達しますよね。
ステップ1:G線の開放弦を丁寧に鳴らす練習
まずG線の開放弦だけをゆっくり弾き、深みのある豊かな音が出るまで弓の重みと速度を調整します。かすれず、割れず、芯のある音が出るポイントを探してください。この感覚がアメイジング・グレイス全体の音色の土台になります。
ステップ2:ト長調の音階でウォームアップ
G線・D線を使ったト長調の音階(ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ)をゆっくり弾きます。特にファ♯の位置を正確に覚えてから曲に入りましょう。
ステップ3:3拍子のリズムを確認しながらゆっくり弾く
「1・2・3」と声に出しながらメロディを弾きます。アメイジング・グレイスは「ソ(3拍目)→ド(1拍目)→ミ(2拍目)→ド(3拍目)」とメロディが拍をまたぐように進むため、どの拍に音が来るかを意識することが重要です。
ステップ4:フレーズを歌うように弾く
音程とリズムが安定してきたら、メロディを「歌う」ように表現することを意識します。弓のスピードを少し変化させる(クレッシェンド・デクレッシェンド)だけで、フレーズに自然な膨らみが生まれます。アメイジング・グレイスは表現力の練習に最適な曲です。
ステップ5:伴奏音源と合わせる
YouTubeで「Amazing Grace violin accompaniment」「アメイジンググレイス バイオリン 伴奏」などで検索して伴奏音源を見つけ、合わせて弾いてみましょう。伴奏があると3拍子の流れを体で感じやすくなります。
ただ、ただ演奏を見るだけだとなかなか得られないものもあるので先生がちゃんと教えてくれる動画教材を手に入れてしまった方が最短コースでバイオリンを弾けるようになりますよ!
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つまずきやすいポイントと解決策
| つまずきポイント | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| G線の音がかすれる | 弓圧が足りない・弓スピードが速すぎる | 腕の重みを使って弓を乗せる。弓スピードをやや落とす |
| 3拍子のリズムが4拍子になる | 3拍子の感覚が身についていない | 「1・2・3」と声に出しながら弾く。メトロノームを使う |
| ファ♯の音程がズレる | 全音と半音の区別が体に入っていない | チューナーで確認しながら音階練習を繰り返す |
| フレーズが機械的に聴こえる | 強弱・テンポの変化がない均一な演奏になっている | フレーズの山(頂点)に向かってクレッシェンドする意識を持つ |
アメイジング・グレイスで身につく技術
アメイジング・グレイスを丁寧に弾けるようになると、以下の技術が身についています。
- ト長調の音程感覚(ファ♯を含む)
- G線を豊かに鳴らすボウイング技術
- 3拍子のリズム感
- フレーズに強弱をつけた表現力
- G線・D線・A線の3弦をまたぐ演奏
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まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 難易度 | 歓びの歌の次のステップ。G線の扱いに慣れが必要 |
| 調性・拍子 | ト長調(♯1つ)・3/4拍子 |
| 最大の特徴 | G線(最低弦)から始まる荘厳なメロディ |
| 練習のコツ | G線の豊かな音作り→音階→3拍子確認→フレーズ表現の順 |
| 弾けるようになると | ト長調・3拍子・G線ボウイング・フレーズ表現が身につく |
アメイジング・グレイスの荘厳で温かみのある旋律を、自分のバイオリンで奏でる日を目指して練習を続けましょう。
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収録曲
- きらきら星
- 第九 歓びの歌
- アメイジング・グレイス
- 見上げてごらん夜の星を
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- カノン
- 誰も寝てはならぬ
- 情熱大陸
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