木管楽器とは?木管楽器の種類一覧表(イラスト付き)

木管楽器と聞いて、いくつの楽器を思い浮かべられますか?フルート、クラリネット、オーボエ……実は「金ピカのサックス」も木管楽器ですし、「木でできたトランペットの仲間」は存在しません。木管か金管かを分けるのは材質ではなく音の出し方だからです。

この記事では、木管楽器の定義と種類をイラスト付きの一覧表で整理し、各楽器の音色・難易度・費用まで比較します。オーケストラ鑑賞の予習にも、「大人になってから何か楽器を始めたい」という方の楽器選びにも使える内容にしました。

木管楽器とは?金管楽器との違い

木管楽器は、奏者が息を吹き込んで音を出す管楽器のうち、唇の振動以外の方法で音を作る楽器の総称です。金属製のフルートやサックスが「木管」に分類されるのはこのためで、材質は関係ありません。逆にトランペットやホルンなどの金管楽器は、マウスピースに当てた唇そのものを振動させて音を出します。

木管楽器の音の出し方は、大きく3つに分かれます。

方式 音を出す仕組み 代表的な楽器
エアリード(無簧) 吹き込んだ息そのものが渦を作って振動する フルート、ピッコロ、リコーダー
シングルリード(単簧) 1枚のリードがマウスピースに当たって振動する クラリネット、サックス
ダブルリード(複簧) 2枚のリードが直接触れ合って振動する オーボエ、ファゴット

この分類は音色にそのまま表れます。エアリードは透明で軽やか、シングルリードは丸く伸びやか、ダブルリードは哀愁のある独特の響き。リード方式の違いはダブルリード楽器とシングルリード楽器の一覧表でさらに詳しく解説しています。

主な木管楽器一覧表

主要な木管楽器を、音域・難易度・価格の目安まで含めて一覧にしました。難易度と価格は当サイトの独自評価です(★が多いほど難しい/高い)。

楽器名 リード方式 音域の目安 入門難易度 入門楽器の価格帯
フルート エアリード 中〜高音域 ★★☆☆☆ 5〜15万円
ピッコロ エアリード 最高音域 ★★★☆☆ 5〜15万円
オーボエ ダブルリード 中〜高音域 ★★★★★ 15〜25万円
コール・アングレ ダブルリード 中音域 ★★★★★ 30万円〜
クラリネット シングルリード 広い(約4オクターブ) ★★☆☆☆ 5〜15万円
バスクラリネット シングルリード 低音域 ★★★☆☆ 30万円〜
ファゴット ダブルリード 低音域 ★★★★☆ 50万円〜
サックス シングルリード 中音域中心 ★★☆☆☆ 7〜20万円
リコーダー エアリード 中〜高音域 ★☆☆☆☆ 数千円〜

その他の木管楽器

上記のほかにも、コントラファゴット(ファゴットの1オクターブ下を担う巨大楽器)、Esクラリネット(高音域担当)、ソプラノ〜バリトンまで揃うサックス属、篠笛や尺八といった和楽器のエアリード属など、木管楽器の世界は広大です。サックスの種類はサックスの種類一覧、オーボエの仲間はオーボエの種類一覧で詳しく紹介しています。

木管楽器「フルート」の特徴

フルート

金属製ですが分類は木管楽器。リードを使わず、歌口に当てた息が渦を作って音になります。透き通った音色で、オーケストラでも吹奏楽でも旋律の花形です。楽器が比較的軽く、音も出しやすいため、大人の初心者に人気が高い楽器です。ただし音を安定させる「息の向き」の習得には地道な練習が必要で、頭部管だけで音出し練習をする期間が上達の分かれ目になります。

木管楽器「ピッコロ」の特徴

ピッコロ

フルートの約半分の長さで、1オクターブ高い音を出す最高音域担当。オーケストラ全体が鳴っていても突き抜けて聞こえる輝かしい音が持ち味です。行進曲のオブリガート(「星条旗よ永遠なれ」の名ソロが有名)には欠かせません。通常はフルート奏者が持ち替えで演奏する楽器で、最初からピッコロだけを始める人はまれです。

木管楽器「オーボエ」の特徴

オーボエ

2枚リードの円錐管楽器。人の声に最も近いと言われる哀愁を帯びた音色で、オーケストラではチューニングの基準音を出す特別な存在です。「世界一難しい木管楽器」としてギネスに認定されたことでも知られ、最初の音出しとリードの扱いが最大の関門。その半面、吹ける人が少ないため合奏では重宝され、ソロの旋律を任されることも多い「苦労に見合う楽器」です。

難しさの中身と克服方法はオーボエの演奏に向いてる人とは?オーボエ教本&DVD 3弾セットの徹底調査記事で詳しく解説しています。

木管楽器「コール・アングレ」の特徴

コール・アングレ

イングリッシュホルンとも呼ばれる、オーボエより5度低い中音域のダブルリード楽器。先端が洋梨型に膨らんだ形が特徴で、ドヴォルザーク「新世界より」第2楽章(家路の旋律)のソロで有名です。通常はオーボエ奏者が持ち替えで担当します。オーボエよりさらに柔らかく、郷愁を誘う音色です。

木管楽器「クラリネット」の特徴

クラリネット

1枚リードの円筒管楽器。約4オクターブという木管随一の広い音域を持ち、低音域の深い響きから高音域の輝きまで表情豊かです。吹奏楽ではオーケストラの弦楽器に相当する大所帯パートで、モーツァルトの協奏曲からジャズ、クレズマーまでジャンルを選びません。音が出しやすく運指もリコーダーに近いため、初心者が最初の1本に選びやすい楽器です。オーボエとの違いはオーボエとクラリネットの違いにまとめています。

木管楽器「ファゴット」の特徴

ファゴット

全長約2.6メートルの管を折りたたんだ、ダブルリードの低音楽器。おどけたスタッカートから朗々とした歌まで芸域が広く、「オーケストラの道化師」の異名を持ちます。楽器が高価(新品は50万円以上が一般的)で奏者が少ないため、オーボエ同様、吹ければ引く手あまたの楽器です。オーボエとの違いはオーボエとファゴットの違いをどうぞ。

「サックスも木管」である理由

金属製のサックスが木管楽器なのは、クラリネットと同じシングルリードで音を出すからです。1840年代にアドルフ・サックスが「木管の operability と金管の音量を両立させる」ことを目指して発明した、管楽器の中では新しい楽器。ジャズ・ポップスの主役でありながら吹奏楽でも中核を担い、音が出しやすく大人の初心者にも人気です。音色の魅力はサックスの音色の特徴で詳しく解説しています。

オーケストラと吹奏楽で役割はどう違う?

同じ木管楽器でも、オーケストラと吹奏楽では立ち位置が変わります。楽器選びの参考になるので簡単に整理しておきます。

オーケストラでは弦楽器が主役のため、木管は各2名程度の少数精鋭。そのぶんソロの聴かせどころを任される「個」の世界です。オーボエが2番目の楽章で歌い、フルートが鳥のさえずりを吹き、クラリネットが夜の場面を彩る——作曲家は木管の音色を「色」として使い分けます。

一方、弦楽器のいない吹奏楽では、クラリネットが弦の役割を担って10名前後の大所帯になり、サックスが中音域の要として活躍します。オーボエ・ファゴットは編成上1〜2名のままなので、吹ける人の希少価値はさらに上がります。「合奏で頼られたい」という動機で楽器を選ぶなら、この構造は知っておいて損がありません。

木管楽器の聴きどころ:名曲でつまみ食い

楽器選びで一番大切なのは、実際の音を聴いて「好きな音」を見つけることです。各楽器の代表的な聴きどころを挙げるので、動画サイトで検索してみてください。

フルートならビゼー「アルルの女」のメヌエット、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」の冒頭。オーボエならチャイコフスキー「白鳥の湖」の情景、グリーグ「ペール・ギュント」の朝。クラリネットならモーツァルトのクラリネット協奏曲第2楽章、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」冒頭のグリッサンド。ファゴットならデュカス「魔法使いの弟子」のコミカルな主題、ストラヴィンスキー「春の祭典」冒頭の高音ソロ。サックスならラヴェル「ボレロ」のソロや、ジャズの名盤なら何でも。

5分ずつ聴き比べるだけで、「この音を自分で出したい」と感じる楽器がきっと見つかります。その直感は、カタログスペックのどんな比較よりも当てになります。

大人が始めるならどの木管楽器?当サイトの見解

楽器選びの相談をいただくことが多いので、当サイトの考えをまとめておきます。

「音の出しやすさ」で選ぶなら、サックスかクラリネット。初日から音が鳴る喜びを味わいやすく、教材や教室の選択肢も豊富です。「音色に惚れた」ならオーボエやフルート。特にオーボエは難しい楽器ですが、憧れの音色という動機は長続きします。難しさは正しいお手本を確保すれば克服可能です。「合奏で頼られたい」ならオーボエ・ファゴットのダブルリード勢。奏者が少ないぶん、アマチュア楽団では常に歓迎されます。

大切なのは「簡単だから」で選ばないことです。楽器は数年単位で付き合う趣味なので、簡単さより「その楽器の音を自分で鳴らしたいか」で選んだほうが、結果的に続きます。

ちょっとだけご案内させてください♪

オーボエを演奏できるようになりたい、
上達させたい人に朗報です!

ずっと憧れていたオーボエ。でも独学では・・・
初めてでも、合奏で自信がない人も自宅で本格レッスンが可能なオーボエ教材です。
オーボエ教材


この教材であなたがオーボエで吹けるようになる名曲たち

ペール・ギュント組曲より「朝」(グリーグ) / くるみ割り人形より「花のワルツ」(チャイコフスキー) / 惑星より「木星(ジュピター)」(ホルスト) / キラキラ星 / ヒンケNO.1 / 新世界より「遠き山に日は落ちて」(ドヴォルザーク) / G線上のアリア(バッハ) / バレエ組曲「白鳥」より「情景」(チャイコフスキー) / 交響曲第9番「グレート」より(シューベルト) / セレナーデ(シューベルト)

 

どの楽器でも共通:最初の3ヶ月のロードマップ

木管楽器はどれを選んでも、上達の入口は共通しています。楽器を決めたあとの見通しとして、最初の3ヶ月の流れを知っておくと安心です。

1ヶ月目は「音を出す」だけでいい。フルートなら頭部管だけ、クラリネットやサックスならマウスピースだけ、オーボエならリードだけで、安定して音を鳴らす練習をします。楽器全体を組んで曲を吹くのはまだ先で構いません。この時期に正しい口の形(アンブシュア)と息の使い方を身につけられるかが、その後の伸びをほぼ決めます。

2ヶ月目はロングトーンと音階。1つの音をまっすぐ8拍伸ばす、ドレミファソラシドをゆっくり往復する。地味ですが、この2つが「楽器の声帯トレーニング」です。

3ヶ月目に初めての曲。知っている簡単な曲を1曲仕上げます。ここで「楽器を演奏する楽しさ」が確信に変わり、趣味として定着します。

この過程で最大の分かれ道は、正しいお手本を見られる環境があるかどうかです。教室に通うのが理想ですが、通えない場合はプロの奏法を映像で確認できる動画教材が独学の心強い味方になります。楽器ごとの学び方は各楽器の記事で紹介しています。

始める前に知っておきたい費用の内訳

木管楽器は本体価格だけでなく、続けるための費用も楽器ごとに差があります。見落としがちな項目をまとめました。

項目 エアリード(フルート等) シングルリード(クラ・サックス) ダブルリード(オーボエ等)
リード代 不要 1箱3,000円前後(数ヶ月分) 1本1,500〜3,000円・月数本
定期調整 年5,000円〜 年5,000円〜2万円 年1〜5万円(オーバーホール含む)
その他消耗品 クロス等数千円 マウスピース・リガチャー リードケース・糸等

リード代がかからないフルートはランニングコストの優等生、ダブルリード勢は維持費も含めて「手のかかる子」です。ただし、この手間を含めて愛せるかどうかが、実は楽器との相性そのものだったりします。

よくある質問

Q. 木管楽器と金管楽器、どちらが難しい?
一概には言えませんが、音を出すだけなら木管(特にサックス・クラリネット)のほうが早い傾向があります。詳しくは木管楽器と金管楽器の特徴と違い・比較表をどうぞ。

Q. リコーダーは木管楽器?
はい、エアリード式の立派な木管楽器です。学校で習った運指はフルートやクラリネットにも応用が利きます。

Q. 一番安く始められる木管楽器は?
リコーダーを除けば、フルートかクラリネットの入門モデル(5万円前後〜)です。サックスも7万円前後から始められます。ただし安すぎる無名ブランドは音程の精度に難があることが多いため、実績あるメーカーの入門機をおすすめします。

まとめ

木管楽器は「材質」ではなく「音の出し方」で分類され、エアリード・シングルリード・ダブルリードの3方式それぞれに個性豊かな楽器が属しています。透明なフルート、万能なクラリネット、哀愁のオーボエ、深いファゴット、華やかなサックス——どれも一生付き合える楽器です。気になる楽器が見つかったら、各楽器の詳細記事で「音色・難易度・費用」を確かめてみてください。

オーボエで上手に名曲を奏でられるようになりたいなら、
この練習方法が最も近道です!

日本に一つ、本格的な動画付きオーボエ教材
全国の中学校、高校の吹奏楽部、大学の吹奏楽部、アマチュアのオーケストラ、個人でオーボエを吹いている方にも。 憧れのオーボエの音色を手に入れられる、DVD教材です。元ウイーン・フィルのオーボエ奏者が推薦していて、オーボエの吹き方が見てすぐ分かるDVD解説です。
ネット環境がある場所で練習する人は、オンライン視聴だとお得です!

「世界一難しい楽器」とギネスに認定されたオーボエの魅力に惹かれながらも、その難しさに挑戦を諦めてしまった音楽愛好家の皆様へ。これまで教材の不足が独学の壁となっていましたが、その壁を打ち破るために、初心者でも自宅で簡単に学べるオーボエ教材があります。この教材では、楽器の組み立て方から始まり、誰でも分かりやすい解説でオーボエの奏法をマスターできます。今こそ、オーボエの美しい音色を自分の手で奏でる喜びを体験してください。

 

上手になりたい曲があるならば、音楽教室に通うより断然お得!
さらに今だけ期間限定!


オーボエ期間限定レッスン特典みんなが聞いたことがある名曲を練習することが、
オーボエを吹けるようになるなによなによりなによりの近道です!
オーボエ期間限定レッスン特典

オーボエ関連の記事